宇野弘蔵没後30周年
以下の会合の案内いただく。一部学会向けかもしれない情報(集会の会費払い込み先やこまごました情報)は削除しました。当日の参加はフリーだそうで会費その他は当日払えばいいみたいです。近いから覗いてみるかなあ。続くにあります。
宇野理論を現代にどう活かすか
―宇野弘蔵没後30年研究集会のご案内―
日本の代表的なマルクス経済学者の一人,宇野弘蔵先生は,1977年2月22日
に亡くなられました。お生まれは1897年11月12日ですから,79才でした。今年
は没後30年の年に当たります。先生は,日本資本主義論争に触発され,長年の
『資本論』研究と経済政策論の講義を通じて,原理論・段階論・現状分析論の
3次元からなる経済学の体系を創造されました。また,対象の客観的認識を目
的とする社会科学と、それを基礎としつつも主体的実践によってその当否が検
証されるイデオロギー的主張との峻別を主張し、両者の安易な結合による経済
学の退廃を批判されました。
マルクス経済学が逼塞状態に陥ってから久しくなりますが,近年,大学院生
も含めた若手を中心にSGCIMEというグループが『マルクス経済学の現代的課題』
というシリーズの刊行を進めており,これまでに8冊が刊行されています。そ
こに収録されている論文には,宇野先生が提起された諸問題を受け,先生の解
決をさらに深化させようとする研究が多く含まれております。先生の没後30年
経った今でも,宇野理論はまだ生きており,宇野理論に何らかの学問的影響を
受けている人達は,宇野理論を批判的に継承しようとする人達,あるいは宇野
理論に積極的に異を唱えようとする人達も含めると,少しずつですが,増え続
けているといっていいでしょう。海外の学界にも宇野理論への関心は広がりつ
つあります。この生命力の強靱さは,硬直化していたマルクス経済学の再生を
願ってその伝統的な理解に再検討を迫った先生の真摯な学問的情熱が,若い人
達や海外の仲間にも訴えるところが大きいからではないでしょうか。
私たちは,マルクス経済学の現状と,現在の宇野理論のさまざまな継承のさ
れ方に鑑み,先生の没後30年の機会に,マルクス経済学をさらに活性化し,故
きをたずねて新しい社会科学を創るきっかけとなるような記念集会を,下記の
とおり開催したいと計画しました。研究者だけでなく,どなたでも参加できま
す。どうかふるってご参会くださいますよう,ご案内申し上げます。
世話人:櫻井 毅 山口重克 柴垣和夫 伊藤 誠
事務局:東京都練馬区豊玉上1-26-1 武蔵大学経済学部 横川信治
電話省略
E-mail:Uno-30おmml.gssm.musashi.ac.jp
「お」を@にかえること。
ホームページhttp://www.gssm.musashi.ac.jp/uno/
日 時:2007年12月1日(土)研究集会:13:50〜18:10
懇親会:18:30〜20:00
場 所:武蔵大学8号館(正門を入って左手8階建ての建物)
7階8702教室
(西武池袋線江古田駅,有楽町線新桜台駅、都営地下鉄大江戸線
新江古田駅下車歩7分)
地図はhttp://www.musashi.ac.jp/kotsu/index.htmlからダウンロード
できます。
参加費:研究集会:1000円(学生・院生は無料) 懇親会費:4000円
研究集会:13:50〜16:10 会場:7階・8702教室
開 会:13;50 あいさつ:櫻井 毅
第1部:14:00〜15:30 基調報告(4名,各20分)
司会:山口重克,柴垣和夫
鎌倉孝夫 「宇野理論の真髄―現状分析への有効性」
大黒弘慈 「純粋と模倣― 宇野理論形成の背景」
小幡道昭 「段階論から孤立した原理論 ― 宇野理論の問題点」
馬場宏二 「宇野理論究極の効用」
(休憩 20分)
第2部:15:50〜18:10 コメントと討論
司会:櫻井 毅,山口重克
・報告に対するコメント(2名,各10分)
永谷 清
河村哲二
・ 「私の発言」(以下予定者,発言順未定・各5分)
岡部洋實 原理論と歴史主義
柴垣和夫 グローバル資本主義の本質についての一試論
関根友彦 今日における宇野理論継承の問題点―海外と日本
横川信治 制度派マルクス経済学―宇野理論と進化経済学の統合は
可能か
吉村信之 宇野理論と現代(仮題)
半田正樹 経済学研究の窮極目標(仮題)
・フロアからの発言
懇親会:18:30〜20:00 会場:8階・50周年記念ホール