宇野弘蔵没後30周年

以下の会合の案内いただく。一部学会向けかもしれない情報(集会の会費払い込み先やこまごました情報)は削除しました。当日の参加はフリーだそうで会費その他は当日払えばいいみたいです。近いから覗いてみるかなあ。続くにあります。

第三回河上肇賞発表、本賞なし、奨励賞二名

以下のように決まったようです。ちなみに僕が幹事やってるこの東京河上会と河上肇賞はなんの関係もございません。河上肇賞の方は河上肇研究には賞はやらんそうです。丹野さんは存知あげませんが、面白そうな題材ですね。松尾さんのような実力者が応募してい…

赤松要の「生存権の社会政策」論(メモ)

以前に研究会で池尾愛子先生の赤松要論を拝聴しましたが、そのときに僕は赤松要の生存権の社会政策論についてコメントしました(池尾報告には欠けている論点だったので)。以下はその赤松要の論を簡単に紹介したもの。メモ書きなので細部は無保証。 基本文献…

 浜井浩一・芹沢一也『犯罪不安社会』

最近でた中嶋博行『この国が忘れていた正義』が犯罪者処遇の「福祉モデル」(犯罪者の更生を目的)から「正義モデル」(犯罪者の無効化を目的)への転換を唱える厳罰主義や割れ窓理論に親和的なものであり、その統計的な事実への参照が僕からみたら不足して…

 9.11以後の監視

ディビッド・ライアン『9・11以後の監視』を読む。最近の監視テクノロジーの展望としては一定の評価ができるのだろうけれども監視のグローバル化に対応するには、国家の強化あるいは別な組織の統制強化、という手段しかない、と読めるが、これは真実だけ…

内村鑑三・森有正・住谷悦治の三項図式における客観的知識

上記で言及した論点についての補遺。図表が必要だが時間がないので後刻。 拙著『沈黙と抵抗』における内村鑑三・森有正・住谷悦治論を利用して、上記の宗教理念、「友愛・平等」そして社会的価値観が、当該する社会の中で客観的な知識の座をいかにしてしめる…

 「厚生闘争」の現代的意義

本家ブログで昨日、感想を書いた岡本裕一朗氏の『ポストモダンの思想的根拠』に連なる問題圏だと思うけれども、福田徳三の「厚生闘争」という考え方がある。これは「社会的必要」を満たす(労使間の)賃金闘争を意味している。従来の賃金交渉を福田は「価格…

 テッサ・モーリス・スズキ『愛国心を考える』

岩波ブックレットの新刊。テッサ・モーリス・スズキ氏が僕の目に最初にとまったのは、もちろん『日本の経済思想』。これは江戸時代中期から80年代までの日本の主要経済学者の通史であり、玉野井芳郎『日本の経済学』以来登場していなかったといっていい業績…

 河上肇のジャーナリズム by 田中秀臣

以下のものは『東京河上会会報』74号に掲載されたものです。ただ校正を反映する以前のものですが。会報にはこんな感じの論説が掲載されたり公開講演会のほぼ全発言が収録されているかなり充実した内容のものになっています。 河上肇のジャーナリズム 福田徳…

 東京河上会の終了したばかり?の公開講演会メモ

主力行事の東京河上会の公開講演会の過去記録です。今年の6月に行いました。集客は過去最低 笑。まあ、そのためにこのブログを始めたのですが。ただし講演者・参加者ともに濃い面子でした。 東京河上会公開講シンポジウム現代版『貧乏物語』〈講師〉 岩田正…

 ル・モンド・ディプロマティーク

リンク先に置きましたが、田中が「僕の本家ブログでとりあげているメディアではない情報ソースとしてなにが面白いかな」と東京河上会の事務局の方に相談したときに真っ先にあがったのが以下のサイト。 最近は稲葉振一郎さんのところでも話題になってましたね…

 河上肇関連ネット情報

有意義なのはリンクやアンテナに置きましたのでご参照ください。 ●去年やった河上肇記念講演会(第1回は知ってたけど第2回は存在すらしらない 笑 ボウルズの報告が面白そう)。河上肇を記念する会や講演などはいろんなところで相互に連絡もあまりなく行わ…